近代的な搾りではなく、昔ながらの槽(ふね)で味醂を搾ります。
搾るときには袋を使い、一つ一つ丁寧に折りながら積んでいきます。
ゆっくりと搾った味醂は、味、風味を損なわず白く艶の良い上質な味醂となります。
しぼりたて味醂は色も白く、まだ焼酎の香りが残り、上品な甘さがありフレッシュな味わいです。
熟成させた味醂は、味にとげとげしさが無くなり、色も艶のある琥珀色に。熟成ならではの穏やかな甘さに、濃厚で複雑な旨みが加わります。
味醂は10年も寝かせると、味も色も大きく変わります。黒色で、プラムやチョコレート、バニラのような香りに、複雑な甘さもあり、洋酒として使えます。